2019 関西多読指導者セミナー のお知らせ
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第12回関西多読指導者セミナー
主催:日本多読学会
後援:関西大学外国語学部・外国語教育学研究科
日時: 2019年2月3日(日) 10:00 ~17:00 (9:30-10:00 受付 7階)
会場: 関西大学梅田キャンパス(8階ホール) (午後一部701教室)
参加費:1000円(日本多読学会会員は無料 )(懇親会参加費は別)
申込み: https://form.os7.biz/f/094f7988/ から予約ください。
受付期間:1月10日(火) 午前9時~1月31日(火)午後9時 (その後は当日会場で受付けます)
プログラム
【午前の部】 (8階ホール) 司会: 魚住香子 (神戸国際大学)
10:00-10:05 開会の辞 髙瀬敦子(関西学院大学)
10:10-10:45
「多読ベース授業から難易度別段階的アウトプット機会の作出の成果と課題」
サム・マーチ (尚絅学院大学)
10:50-11:10 「新学習指導要領における小学生の読み書き指導について」
樫本洋子(大阪教育大学・Global Kids英語教室)
11:20-12:20 「The in’s and out’s of writing graded readers」
Rob Waring (ノートルダム清心女子大学 )
12:20-13:40 昼食 (出版社展示図書)
【午後の部】 (8階ホール) (701教室でも並行して発表があります)
13:40-14:20 「100万語達成までの図書と読み方」
西澤一(豊田高等専門学校)
14:25-15:00 「短期間で英語力が伸びた生徒たちにみる力のつく読み方」
坂本彰男(福岡女学院中学・高等学校)
15:05-15:40 「多読を成功に導く要素とは」
桜井延子(京都産業大学)
(701教室)
14:30-15:00 「小学生向け 多読スタートアップ入門」
樫本洋子(大阪教育大学・Global kids英語教室)
15:05-15:35 「小中学生向け 多読で伸ばす表現力-多読記録を書くことの効用」
諸木宏子(A & A ENGLISH HOUSE・西大和学園中学校)
(8階ホール)
15:45-16:20 「中高一貫校での多読指導 ~ある私立中学校での取組み~」
小川謙太郎(桃山学院中学校高等学校)
16:30-17:00 質疑応答 司会: 大槻きょう子 (奈良県立大学)
17:00-17:05 閉会の辞 髙瀬敦子(関西学院大学)
(懇親会)
17:30-19:30 バルバラ マーケットプレイス 中崎本店 会費別途 4000円(要事前予約)
発表概要 (8階ホール) (701教室でも並行して発表があります
10:10-10:45
「多読ベース授業から難易度別段階的アウトプット機会の作出の成果と課題」
サム・マーチ (尚絅学院大学)
小4男児の多読レッスンでアウトプットの促進を図る目的で、米国児童向けEnglish Literacy強化教材、Brain Quest(BQ) を導入した。YL0.5程度の英語力で取り組めるQ&Aサイクルを大量に繰り返した結果、以下のことが観察された。1) 自発的な英文作成の促進、2)BQの写真などが素材となって生徒・教師間の英会話の誕生、3)成功体験の蓄積に伴う自己肯定感の向上。BQ活用上の限界にも触れる。
10:50-11:10
「新学習指導要領における小学生の読み書き指導について」
樫本洋子(大阪教育大学・Global Kids英語教室)
2020年度から本格実施される小学校の外国語科において、求められる「読み書き」の力について概要をお伝えします。
11:20-12:20 Plenary Speech
「The in’s and out’s of writing graded readers」
Rob Waring (ノートルダム清心女子大学 )
Bio Data:
Dr. Rob Waring, is Professor at Notre Dame Seishin University in Okayama. He is an acknowledged expert in Extensive Reading and vocabulary acquisition. He has published over 80 articles and has given hundreds of lectures, plenaries and featured speaker presentations in 32 countries. He is an Executive Board member of the Extensive Reading Foundation responsible for the promotion of Extensive Reading globally. He is also author and series editor of six series of graded readers by various publishers.
Abstract
This lecture will explain how a series of graded readers comes into being from the initial concept stage through series formulation, author selection, story development, production, series manufacturing and release. Examples will be presented from my experience from writing or developing six series of graded readers. Some examples will also be given in terms of how stories get selected and what potential problems the authors and publishers face marketing certain books. Particular emphasis will be put on a publisher’s compliance policies to suit certain markets. The talk will discuss how to determine the levels and lengths of books and how many are needed at each level as well as making sure each book and the level stay within linguistic boundaries. Finally, advice will be given to anyone who may want to consider writing their own materials in terms of how stories should be created. Questions will be entertained.
13:40-14:20
「100万語達成までの図書と読み方」
西澤一(豊田高等専門学校)
定常的に英語を使わない学習者に擬似的使用体験を提供するのが多読です。中高生以上では、のべ100万語読むと、当初は英文和訳に頼っていた読み方に変化が生じ、英語への苦手意識も消えてきます。そこで最初の100万語でよく使われる多読用図書とおすすめの読み方を、高専における10年以上の多読指導実践をもとに紹介します。
14:25-15:00
「短期間で英語力が伸びた生徒たちにみる力のつく読み方」
坂本彰男(福岡女学院中学・高等学校)
多読をしている生徒たちには、過年度英語の外部試験で伸びた先輩たちや同級生の多読の仕方を検証し、随時オススメの読み方として伝えるようにしている。本発表では実際に生徒たちに伝えている読書ガイドの一部(①音読書(朗読音声に合わせて声に出しながら読む)のススメ、②未知語を類推しながら読む慣)を紹介するとともに、授業内多読を行う上で配慮していることをお伝えする。
15:05-15:40
「多読を成功に導く要素とは」
桜井延子(京都産業大学)
多読の効果を上げるためには読書量を増やすことが最重要ですが、たくさん読んでいるのにもかかわらず英語力がそれほど伸びない学習者が存在します。本発表では、多読終了時のEPER Placement/Progress Test A の点数が低かった大学生2名と高かった2名の読書歴を比較対比させ、多読語数以外のどのような要素が英語力の向上に寄与するかを考察します。
15:45-16:20
「中高一貫校での多読指導 ~ある私立中学校での取組み~」
小川謙太郎(桃山学院中学校高等学校)
当校での多読多聴指導は今年で3年目を迎えました。実際に行っている多読多聴の具体的な活動を、取り組む中で見えてきた成果や課題と共にご紹介致します。また、中学3年生を対象に実施したアンケートの結果から、多読多聴が生徒たちの英語学習にどのような影響を与えているのかを考察します。
発表概要: (701教室)
14:30-15:00
「小学生向け 多読スタートアップ入門」
樫本洋子(大阪教育大学・Global kids英語教室)
小学生を対象とする「多読指導」を導入したいとお考えの先生方に、小学生の発達段階を考慮し、中学生以上への多読指導との違いや留意点等についてお伝えします
15:05-15:35
「小中学生向け 多読で伸ばす表現力 - 多読記録を書くことの効用」
諸木宏子(A & A ENGLISH HOUSE・西大和学園中学校)
多読を行う上で、生徒ひとりひとりが自分の多読ログを書くことには、どのような効用があるのか?生徒が母語での理解を追体験する様を、実際のコメントと読んだ本をお見せしてご紹介します。