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2021年8月17日(火)ZOOM開催 9:00-16:40
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発表内容詳細

9:10-9:40 研究発表 渡邉政寿(上越教育大学)
教室内英語多読が高校生の作文力に与える影響
本研究は、日本人高校1年生の5か月間にわたる教室内英語多読の英語作文力に与える影響を調査し、そのメカニズム解明に向けての示唆を述べることを目的とする。148名の参加者の多読実施前後に受験したGTEC(ベネッセコーポレーション)のライティング分野の得点を下位項目別(語彙、文法、構成など)に分析した。その結果、いずれの項目においても下位群に有意な伸長が認められた。

9:40-10:10 研究発表 藤井数馬(長岡技術科学大学)
ORTとFRLの使用語彙に関するコーパスを用いた比較研究

本発表では、Oxford Reading Tree (ORT)のStage 1~Stage 9の312冊、およびFoundations Reading Library (FRL)の全42冊をコーパス化し、使用されている語彙レベルや、繰り返しの頻度、特徴語などを分析することで、Graded ReadersとLeveled Readersで付随的語彙習得に及ぼす影響の違いについて基礎的研究を行う。

10:10-10:40 研究発表 須賀晴美(帝京大学)
競争の原理を取り入れた大学生の電子書籍の多読指導
公開録画
コロナ禍の大学生が対面授業とオンライン授業を選んで受講できる環境で、半期の電子書籍の多読指導を行った。ウェブ図書館サイト、eSTATIONを利用し、授業内30分、授業外30分の多読を義務付け、クラスごとの進捗状況表を頻繁に配布して学生を競わせたところ、結果として、平均の総読了語数が27,000語を越し、外部英語実力テストのリーディング・スコアの平均値が統計的有意差をもって上昇した。

10:40-11:10 実践報告 鄭京淑、濱﨑志保、中川尋子(ArcoS English Tadoku Square)
Online教材を活用してCLIL教育を目指す民間の取り組み(幼児、小学生)
公開録画
Scholasticオンライン教材を活用して、
①幼児から小学低学年生を対象に英語の音声やリズムに慣れ親しみ、英語を英語のまま受け止めるStep 1&英語の音声、文字、絵を繋げながら新しい知識を学ぶことを意識したStep 2の毎日10分絵本読み聞かせ (Zoomで13か月)の実践
②多読教室におけるサイトワードリーディングの実践、
③オンライン教材を活用したTOEFL、英検対策の実践について報告します。

11:10-12:00 出版関係者による自社製品サービス紹介セッション
公開録画
1 コスモピア株式会社(10min)
2 Nellie’s English Books(10min)
3 ルネッサンス(10min)
4 エックスリーディング(10min)
5 ドリームブロッサム(4min)
6 MPI(4min)
7 スカラスティックジャパン(4min)
8 オックスフォード大学出版局(4min)

13:00-13:50 招待講演  小川仁志(山口大学国際総合科学部)
哲学カフェ「多読とは何か?-哲学的考察-」

公開録画
皆さんと一緒に双方向で多読の本質について考えていきます。よく知っているはずの「多読」の本質とは? 哲学とは、自分の中の「当たり前」や「知ってるつもり」を疑うことで、物事の隠れた姿を見出す営みです。ファシリテーターが投げかける変な問いと、参加者の様々な視点が対象を再構築するきっかけになるはずです。ぜひ多読という概念を創造的に再定義し、新たな意義、方法論を生み出すきっかけにしていただければと思います。

14:00-14:30 実践報告 坂本彰男(福岡女学院中学校・高等学校)
中1での授業内多読実践
中1における多読初期指導の実践例(多読ガイド、使用している洋書、多読記録、生徒たちの声、通常授業との兼ね合いなど)を紹介します。長年高校で多読を実践してきましたが、今年度は初めて中1で授業内多読に挑戦しています。中学校で多読支援を始めたい方の参考になるよう、この3か月間の多読実践についてお話します。

14:30-15:00 実践報告 吉田弘子(大阪経済大学)
大学におけるオンライン多読多聴:実践と課題
本発表では大学でオンラインの多読多聴を実施した取り組みについて報告する。コスモピアのe-stationを利用して、春学期はその多読多聴記録のみを活用した。一方、秋学期にはオンライン多読多聴を実施し、それらを記録用紙に記入したものをTeamsで提出させ、フィードバックを与えながら実施した。これらのオンライン多読多聴の成果を報告し、学期末に実施したアンケートで明らかになった課題についても紹介する

15:00-15:30 実践報告 山下陽子(鴎友学園女子中高)
高2選択多読クラスの意義と成果ー生徒の声と記録からの考察
高2で1年間の多読クラスを選択する生徒は、どんな本を読み、どう成長していったのか。「高2で選択多読クラスがあってよかった!4.8点(5点満点)」。その理由は何か?高2の多読クラスと中1の入門期の多読クラスとの指導法の違いは何か?教師は何をすればいいのか?授業での取り組み、指導のポイント、終了後のメタアウトカムについて、アンケートや多読手帳の記録から考える。

15:30-16:00 実践報告 神田みなみ(千葉県立保健医療大学)
保健医療系大学1年生のオンデマンド式オンライン英語多読授業
Microsoft Teamsを用いた遠隔オンデマンド方式の多読導入授業を報告します。オンラインライブラリScholastic Literacy Pro (LR)とMaruzen eBook Library (GR)を用い、1日10分多読を推奨、15週で平均140冊 (範囲45~200)、約11万語(範囲4.7万~30万)を読了しました。多読指導の工夫と学生の読書傾向を紹介します。

16:00-16:30 実践報告 髙瀬敦子(岩野英語塾)
文法訳読指導前に多聴多読を導入する効果(小学生、中学生)
公開録画
小学4年から3-4年間多聴多読を行った生徒達の英語での読書や学習におけるモーテイベーション・読書記録・英文サマリーおよび翻訳日本語の例等を紹介します。