2018 関西多読指導者セミナー のお知らせ

Word File はこちら

第11回関西多読指導者セミナー

日時: 2018年2月18日(日) 10:00 - 17:35 (9:30 受付開始)
会場: 京都外国語大学

〒615-8558 京都府京都市右京区西院笠目町6 4号館5階 (452教室, 443教室)
http://www.kufs.ac.jp/
参加費: 1,000円(日本多読学会会員は無料)

懇親会
時間:18:00 - 20:00
会場:レストラン 「ル・ヴァン」(リノホテル内 阪急西院駅より徒歩1分、大学から徒歩15分)
バス(大学前より西院駅まで)、タクシーも多い。
http://rhino.co.jp/floorguide.html
予算: 4,000円(飲み物込み)

申込方法:

https://form.os7.biz/f/b769fd83/

のURLよりお申込みください。
申込期間:2018年1月10日(水)午前0時~2月15日(木)午後9時 
(このサイトでの申し込み期間後は、当日会場で受け付けます。)
懇親会申込締切:2018年2月9日(金)午後9時 (先着50名)

プログラム
09:30-10:00 受付

【午前の部】                             司会: 魚住香子 (神戸国際大学)   
10:00-10:05 開会の辞                            吉田真美(京都外国語大学)
10:05-10:35 「なぜ多読?多読の必要性」                    髙瀬敦子(関西学院大学)
10:35-11:15「多読ライブラリの作り方―基本から応用まで」          黛道子(日本保健医療大学)
11:20-12:00 「民間英語教室における小学生対象の多読実践及び私立中学校における授業内多読の実践について」 
                             諸木宏子(A & A ENGLISH HOUSE・西大和中学)
12:00-12:30 「イギリスの小学校でのリーディング教育― ORTの使用法とは?」 藤岡千伊奈(流通科学大学)  
12:30-13:50 昼食 (出版社展示図書・多読教室見学)

【午後の部】                                
13:50-14:30 中学男子も夢中になる多読多聴の授業実践〜開始から継続の秘訣全部見せます」
                     西山哲郎(東大寺学園中・高等学校)
14:30-15:10 「県立普通科高校における多読指導」 末次瑞子(鳥取県立米子東高等学校)
池田亜紀 (鳥取県立境高等学校)
(443教室)
13:50-14:30  「小学生向け 多読スタートアップ入門」  樫本洋子(大阪教育大学・Global kids英語教室)
14:30-15:10 「児童英語講師対象 初心者のための多読スタートアップ講座」
諸木宏子(A & A ENGLISH HOUSE・西大和学園中学)
15:10-15:30 休憩 (出版社展示図書)
15:30-16::30 Implementation Issues in a Large-Scale Extensive Reading Program (京都外国語大学)
a.) The Extensive Reading Program at KUFS: Structure and Practice    Aaron Campbell
b.)「多読プログラムにおける学習プロセス:2年間のインタビュー分析から」 吉田真美  
16:30-16:50 大学生の多読成功経験談                (京都外国語大学)
17:00-17:30 質疑応答                   司会: 大槻きょう子 (奈良県立大学)
17:30-17:35 閉会の辞                            髙瀬敦子(関西学院大学)

18:00-20:00 懇親会
発表概要

10:05-10:35
「なぜ多読?多読の必要性とその効果」
髙瀬 敦子(関西学院大学)
英語多読を成功させるには、まず、言語習得にとってなぜ多読が必要なのか、授業最初のオリエンテーションで学習者を納得させ、動機付をすることです。それには、まず指導者が自ら多読を実践し、その効果を実感しておくことが大事です。 これがなければ学習者は受け身の形で多読を開始し、積極的にやる気も起こらず義務的に課題をこなすだけになります。最初に何をどのように説明すれば、学習者がやる気を起こすか紹介します。

10:35-11:15
「多読ライブラリの作り方―基本から応用まで」
黛 道子(日本保健医療大学)
多読授業を始めるにあたって、まず必要になるのが多読用図書です。でも図書の予算が十分に取れることは少ないもの・・・限られた予算を有効に使って上手に図書を選び、組み合わせることが必要です。使いやすい多読ライブラリの作り方を実例や予算案と共にご紹介します。

11:20-12:00
「民間英語教室における小学生対象の多読実践・私立中学校における授業内多読の実践について」
諸木宏子(A & A ENGLISH HOUSE・西大和学園中学校)
私の英語教室では、小学校低・中学年から自分で読む多読をスタートしている。今回は、小学生が週1回のレッスンの中で、どのように多読に取り組んでいるかをご紹介したい。また、非常勤で勤務している西大和学園中学校では、2010年度から授業内多読を中2・中3生に実施。英語の授業、週6時間のうち1時間(50分授業)を多読にあて、図書室にて約5000冊以上の多読本を読んだり、聴いたりしている。その授業内容もご紹介したい。

12:00-12:30
「イギリスの小学校でのリーディング教育― ORTの使用法とは?」
藤岡千伊奈(流通科学大学)
ORTに代表される英語母語話者用のレベルド・リーダーズは、リメディアル学習者を含め初級者には欠かせない多読教材となっている。発表者は、レベルド・リーダーズが実際イギリスの小学校でどのように使用されているか現地調査を試みた。フィールド・ワークを実施した二校(ORT使用校含む)での、レベルド・リーダーズを用いた授業、使用されているシリーズ・タイトル、現地の教員・児童のORTへの反応等を紹介する。

13:50-14:30
「中学男子も夢中になる多読多聴の授業実践 開始から継続の秘訣全部見せます」
西山哲郎(東大寺学園中・高等学校)
海外では外国語学習における読書はスタンダードなものだという声を耳にしますが、まだまだ教科書、学習参考書、問題集などが英語学習の中心となっている日本の英語教育。多読はそのような閉じた学びを根本から変えるインパクトを持っています。何より多読は楽しい、そして4技能の涵養に絶大な効果があります。今回は多読の導入と継続が教え子たちにどのような変化をもたらしたのかについてお話し致します。

14:30-15:10
「県立普通科高校における多読指導」 
末次瑞子(鳥取県立米子東高等学校)、池田亜紀(鳥取県立境高等学校)
鳥取県立境高等学校での実践報告です。習熟クラスの生徒が受講する講習として多読指導を始めて6年になります。その後、講習から学校設定科目として選択科目になり3年が経ちました。多読導入のきっかけから選択科目に至るまでの過程、生徒の反応や生徒に人気の図書紹介、評価方法、地域と連携した活動、指導をして行く過程で見えてきた問題点など、具体的な指導内容を報告します。

(443教室)
13:50-14:30
「小学生向け 多読スタートアップ入門」
樫本洋子(大阪教育大学・Global kids英語教室)
これから多読指導を小学生に始めようとお考えの先生方に、何から準備を始めたらよいか、読めない児童にどう指導したらよいか等、多読指導の基本について、自教室での実践を交えながらお伝えします。

(443教室)
14:30-15:10
「児童英語講師対象 初心者のための多読スタートアップ講座」
諸木宏子(A & A ENGLISH HOUSE ・西大和学園中学校)
「新たに多読を始めたい」「多読をスタートするには、どのような準備が必要か?」などのご質問にお答えする“初心者向け講座”です。「多読とは何か?」「語数をどうやってカウントしたらいいのか?」「多読手帳の記入って?」「YLとは何ですか?」などの疑問も解消いたします。また、初心者向け、小学生向けのおすすめ多読用図書の紹介も致します。


15:30-16:30
Implementation Issues in a Large-Scale Extensive Reading Program
a). The Extensive Reading Program at KUFS: Structure and Practice 
Aaron Campbell (Kyoto University of Foreign Studies)
In its 7th year now, the extensive reading program at Kyoto University of Foreign Studies (KUFS) provides more than 2,000 learners the opportunity to improve their English through reading. In this session, the presenters will describe the structure of the program and how it is implemented. They will also share unique aspects of the program designed to help students to choose books and motivate them to read more. Finally, they will discuss some of the challenges they faced to this type of approach to extensive reading and how they went about dealing with them.

b).「多読プログラムにおける学習プロセス:2年間のインタビュー分析から」
吉田真美 (京都外国語大学)
大学における多読プログラムにおける2年間の学習プロセスを、主にインタビューデータの分析結果から考察する。多読開始後は、読解プロセスやリーディング活動への態度が著しい変化が見られたが、その後の学習パターンは教員やクラスメートによる影響が大きいが分かった。教員研修や、リーディングコミュニティの育成、等、大学規模の多読プログラムにおいて、高い学習効果をあげるための方策について考察する。

16:30-16:50 「学習者の多読実践報告」(京都外国語大学)