日本多読学会 2022年度 年会のご案内

日時:2022年8月20日
9:30-9:50 年次総会(会員限定)
9:50- 開会の挨拶
10:00-17:00 招待講演、研究発表、実践報告

参加費:会員無料 非会員1,000円

お申込みは下記のフォームから(8/18締切)
https://ws.formzu.net/dist/S82310492/

-------------------------------------------プログラム詳細

10:00-11:00 招待講演 白井恭弘先生
ケースウエスタンリザーブ大学認知科学科教授
演題:「第二言語習得研究と多読教育:理論から実践へ」
本講演では、まず、なぜインプットが効果的なのか、SLAの理論に基づいて論じる。特に、インプット処理の効果を高めるためのアウトプットの役割について考察する。さらに考察に基づき、多聴多読を効果的に進めていくための留意点、実践例を検討する。

11:00-11:30 実践報告 吉田弘子(大阪経済大学)
大学図書館とオンラインを併用したハイブリッド型多読多聴授業
2021年度に大学で実施した図書館とオンラインを併用したハイブリッド型多読多聴授業について報告する。17名の大学生は約4か月で50000語以上の多読多聴を行い、EPERテストでは有意なスコアの伸びを示した。しかし、インタビュー等の結果、オンライン多読は利便性などのメリットがある一方、教師からの適切な働きかけがなければその機能を十分に活用されにくいため、指導に創意工夫が望まれることが明らかになった。

11:30-12:00 研究発表 須賀晴美(帝京大学)
クラスメートの存在を意識させた大学生の電子書籍の多読指導
大学生に通年の電子書籍の多読指導を行った。ウェブ図書館サイト、eSTATIONを利用し、授業内30分、授業外30分の多読を義務付け、クラスごとの進捗状況表を頻繁に配布して学生を競わせた。不正防止のため、読書後のリーディングクイズも義務付けた。結果として、平均の総読了語数が 42,000語を越し、外部英語実力テストのリーディング・スコアの平均値が統計的有意差をもって向上した。

12:00-12:30 実践報告 髙瀬敦子(岩野英語塾)
長期多読の小・中学生と社会人
小学生と社会人対象の多読・多聴クラスの中から、数年間持続した学習者の読書量、多読図書の種類、英語力の伸び、等の実践報告をします。さらに、その結果を、1年間多読を行った高校生・大学生との比較をし、どの時期に多読・多聴指導を開始するのが効果的か、又その方法はどのように行うのがよいか、を考察します。

12:30-13:00 昼食・休憩

13:00-14:00 賛助会員様による多読図書・サービス紹介
1, XLearning Systems(12分)
2, Nellie’s English Books(12分)
3, コスモピア株式会社(12分)
4, 株式会社mpi松香フォニックス(5分)
5, 株式会社ドリームブロッサム(5分)
紹介内容に関する質疑応答(10分)

14:00-14:30 実践報告 鬼丸晴美(大阪医科薬科大学、高槻中学校高槻高等学校)
社会に開かれた英語教育を支える多読授業
Becoming a Self-Directed Learnerを目指して                    
読書を通して得た知識や知恵を自主的にAssessmentで確認し、答えのない問いに対して必ず回答を導き出せるという自信を身に付け読書の習慣化を促します。自分の学びに責任を持ち自身の頭で考え決断し臨機応変な行動が英語で読み英語で応える習慣を育み、世界との精神的距離を縮め、これから進む様々な分野での学びの基礎を培う。

14:30-15:00 実践報告 鄭京淑 斉藤倫子 濱﨑志保 中川尋子
(ArcoS English Tadoku Square)
Online教材を活用した児童と大学生の多読実践の報告
オンライン教材を活用した3つの多読実践を報告。1つ目は昨年から引き続き、幼児から小学校低学年生を対象に毎晩10分間の絵本読み聞かせを実施し、2年目となった子どもたちの取り組みの様子を紹介した後、初見の英文の読みに対する態度をESR経験者と非経験者で比較します。2つ目は、プレ多読の指導の進捗度、3つ目は、オンライン教材で2か月間多読を行った大学生の多読実践について報告します。

15:00-15:30 実践報告 桑原しのぶ(香蘭女学校中等科高等科)
WPM上昇を支える多読と多読と相性のよい授業実践の報告
学校内に多読のみ教えることに特化した多読専門講師をお迎えして2年。そこでの多読実践と連携をとりつつ行った普通英語授業により約1年半で中学生のWPMが47語→82.7語に上昇した実践報告。かつ、参加者との意見交換を通じWPMが上がっているのは事実だが、多読量との相関分析の結果、R²=0.0463と相関がないのはなぜなのか?について知見を仰ぎたく思います。

15:30-16:00 実践報告 サム マーチー(上杉英会話教室)
プレ多読としての音声インプット中心授業に潜む壁(小学2年生)
小学2年生の音読の完成度と中身の理解度の関係について報告する。音読の流暢性や発音の良さは音読内容の理解度を測定するためにあまり役に立たないことが明らかになった。数回の聞き読み後、YL 0.4ぐらいまでの文は綺麗に読める生徒でも、挿絵からの情報だけでは答え難い質問に正確に答えられることが少ない。
私塾の小学2年生クラスの音声中心授業の効果と多読への移行時の限界(と対応案)を中心に発表する。

16:00-16:30 実践報告 
井村誠(大阪工業大学)
大塚生子(大阪工業大学)
中西のりこ(神戸学院大学)
Matthew Caldwell(阪南大学)
3大学合同多読サークルプロジェクト
学びの共同体を形成し、学生同士でモチベーションの向上を図りながら多読を習慣化し、自律した英語学習者を育成することを目的に立ち上げた3大学合同多読サークルプロジェクトの概要について説明する。

16:30-17:00 パトリック カナウエィ(尚絅学院大学)
選書方法が学習者のエンゲージメントに与える影響について
多読では、学習者にとって興味深く、かつ適切な難易度の教材を選択することが重要であり、その結果、学習者が読書に没頭することをエンゲージメントと呼んでいる。本発表では、大学1年生(n=37)を対象に、個人選択とグループ選択の条件下で学習者のエンゲージメントを検討した。その結果、グループ選択は学習意欲に大きな影響を与えないことが示唆された。

17:00-17:05 閉会のあいさつ